皆様ご存知の通り、『進撃の巨人』は非常に複雑、かつ奥深いストーリー展開となっていますよね。そして、まだ解き明かされていない謎や伏線が多く存在しています。
今回はその物語についての詳細を考察していきたいと思います。これでより『進撃の巨人』の世界が見えてくる!?
なお今回の内容に関しましては、ネタバレしてしまうものとなっていますので、ご注意ください。
進撃の巨人考察
『進撃の巨人』を読み進めていく中で、これは一体どういう意味だろう?これは誰なんだろう?という謎や伏線が多く存在します。
それらが回収されるのが、結構後だったりするので混乱する人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は混乱しやすい出来事や人物について、可能な範囲で考察していきたいと思います。
ジークについて

まずは謎があまりにも多すぎる、「ジーク」についてです。戦士長なんて呼ばれ方もしていますよね。
その初登場は第34話。「獣の巨人」の正体がジークであるということが判明しています。
本名は「ジーク・イェーガー」と言います。そうなんです、実はエレンと異母兄弟だったのです。
エルディア復権派のリーダーである父「グリシャ・イェーガー」と、王家の血を引く母「ダイナ・フリッツ」との間に生を受けました。
つまり、ジークにも王家の血が流れているわけですね。
両親はエルディア復権のため、息子であるジークをマーレに送り込んで始祖の巨人の奪還を企てました。
しかし、ジークは両親を憲兵に密告してしまいます。それにより、マーレ軍の信頼を得たことで最終的には「獣の巨人」を伝承することができました。
最近実はマーレを裏切り、エレンたちパラディ島側と結託していたことが判明しました!
これには大変驚きでした。
目的はエルディア復権のためであったと思われます。結果的には両親の計画通りとなったわけですね。
今後、このままエレンたちエルディア人とともに行動するのか、はたまた裏切るのか、注目したいところです。
第1話について
第1話のタイトルが「二千年後の君へ」というタイトルになっています。初めにこのタイトルを聞いたときは正直??でした。2000年って何?と思った方も多いと思います。
まだこの謎が明らかになったわけではありませんが、一部でこうではないかと噂になっているほどです。
では見ていきましょう。
まず「九つの巨人」はそれぞれ伝承してから13年と寿命が決まっています。そしてパラディ島に避難し、壁を作ったのが145代フリッツ王です。
13×145=1885。つまり、エルディア人の始祖ユミル・フリッツが巨人の力を手に入れてから、1885年後に3重の壁が築かれたことになります。
そしてこの物語が始まるのが、壁ができてから107後になります。1885+107=1992となります。第1話は1992年から始まるというわけですね。
そしてエレンの寿命があと8年あまりと自分で言っていました。1992+8=2000。ちょうどエレンの寿命とともに巨人の力を伝承する年となるわけなんです!
もしこれが確定した場合、鳥肌ものですね…。諌山先生おそるべしです。
そして「君」というのが誰なのかはまだ謎のままです。巨人の力を伝承する人物であることは間違いないかと思いますが…。
通常の流れでいくと子供に、ということになるのですが、仮にミカサとの子供が生まれたとしても、エレンの寿命を考慮すると非現実的となってしまいますね。
ミカサに伝承なんて噂も飛び交っていますが、実際どうなるんでしょうか。この謎が解けるのは最終話に近いかもしれませんね。
アッカーマン一族について
「ミカサ・アッカーマン」、「リヴァイ・アッカーマン」とこの2人がアッカーマン一族の末裔であることが分かりました。つまり2人は遠い親戚といったところでしょうか。
彼らの特徴としては、高い戦闘力と冷静な判断力、そしてある日、突然力に目覚めるといったものが挙げられます。
そもそも、アッカーマン一族は王家の側近として力を発揮してきたのでした。
最近になって、ジークがアッカーマン一族を「巨人科学の副産物」であると言っていました。正直これだけではどういう意味か分かりません。
例えば、巨人化を研究する中で、脊髄液を打たれたけど巨人化せずに、能力が露見したということも考えられますが…。
今後この謎も明らかとなっていくでしょう。
明かとなった伏線
物語の始めには全く分からなかったことが、少しずつ時間をかけて明らかになってきています!
点と点が線で繋がってくると、驚愕と同時に本当に奥深いストーリーだと感心してしまいます。では回収できた伏線について、いくつかご紹介しましょう。
巨人の正体について
意思疎通が困難で、人間を捕食する能力しかない巨人。いつ、なんのために存在しているのか気になった方は多いと思います。
明らかとなったのは第86話。正体は元人間でした。物語が始まる以前、巨人の力をめぐってエルディアVSマーレの戦いが激化していきました。
エルディア人の多くはフリッツ王と共にパラディ島に避難しますが、マーレに取り残されたエルディア人たちのリーダーがエレンの父グリシャ・イェーガーでした。
エルディア復権のためにと動いたグリシャでしたが、ジークの密告によりエルディア人たちは、巨人の注射を打たれ巨人となったのでした。正体はエルディア人だったわけですね。
つまり、エレンら調査兵団は自分たちと同じエルディア人を討伐していたことになるわけですね。
座標について
物語の途中で、座標がどうこうという話が出てきます。その座標と巨人が関係していることは分かりますが、どういった意味があるのでしょうか。
結論から言ってしまうと、「始祖の巨人が持っている、巨人を操る力」になります。始祖の巨人の力は王家でないと操ることができません。
王家であるレイス家(ウーリ・レイスからフリーダ・レイスへ)が有していた始祖の巨人をエレンの父グリシャが力を奪い、その力を息子であるエレンへ伝承しました。
そのため、現在「座標」はエレンにあるわけなんですね。みんなこれを奪いたいがためにエレンを狙うんです。
ちなみにエレンは王家でないため、この力を十分に操ることはできません。一度だけ、その力を発揮できたことがあります。
それは母の仇でもある、あの巨人に殴りかかって触れた後に、力を発揮しました。これにはライナーやベルトルトが焦っていましたね。
ではなぜその力を発揮できたのか?これはこの巨人が人間だった時に王家の血を引いていたからなんです。その巨人の正体は!?
エレンの母を捕食した巨人につい
て
では王家の血を引きながらも、巨人の姿となってしまったこの人物は誰なのか?これはグリシャの元妻、つまりはジークの母親にあたります。
本名は「ダイナ・フリッツ」と言います。フリッツとつくことから、王家の人間であることが分かりますね。
1話で初めて巨人として出てきたときには、不適な笑みを浮かべており恐怖すら感じました。
ダイナは、グリシャとともにエルディア復権のための計画を企てていましたが、息子であるジークの密告により、マーレ軍に巨人化の注射を打たれてしまうのです。
そして皮肉にもエレンの母、そしてハンネスを捕食してしまうんです。エレンが始祖の巨人の力を一瞬発揮したことで、他の巨人たちに共食いされてしまいました。
いかがだったでしょうか?伏線を読み解くには何度も遡って読み返す必要がありますよね。しかし、その伏線が回収できたときには物語の壮大さと奥深さを感じることと思います!
そして、まだまだ明らかになっていない伏線が多数残っています。これから徐々に解明されていくことで、『進撃の巨人』の面白みが一層深まることでしょう!