漫画やアニメ、実写版で話題となっている『進撃の巨人』。アクションがすごい漫画だという認識をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実はストーリーが壮大で、かつ非常に精巧に作られているんです!
そもそも巨人って何?どういった物語なの?と、いう方向けに現時点までについて、世界観やあらすじを分かりやすいように簡単に解説したいと思います!
内容によってはネタバレしてしまうことがあるので、ご注意下さい。
漫画版のあらすじをわかりやすく解説
まず『進撃の巨人』は、巨大な壁の中で覆われた世界のお話なんです。この壁とは、100年前に巨人と呼ばれる生物から身を守るために築かれたものでした。
ちなみに壁は3重構造となっており、外側から「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」と名前がついています。
ウォール・マリアで暮らしていた主人公の「エレン・イェーガー」は両親と幼馴染の「ミカサ」、友人の「アルミン」らと壁の中で安泰に過ごしていました。
しかし!その平穏な日々は突然崩れ去ります…。超大型巨人と呼ばれる巨人に壁を破壊されてしまうのです。壊れた壁から多数の巨人が内部へと侵入し、人類を捕食していきます。
ここでエレンの母がなんとエレンの目の前で巨人の犠牲となってしまうのでした。
このシーンは個人的には、何度見ても辛い場面です…。
エレンはここで巨人に対する復讐を強く誓うのでした。壁が突破されてしまい、100年ぶりに人類VS巨人の構図となったわけですね。
しかし、過去に人類が巨人に勝利したことはないと言われているんです。その巨人にどう立ち向かっていくか。
壁の外に唯一出て調査をすることが許されている「調査兵団」に入団したエレンらを中心に、巨人と戦いながら多くの謎を解明していくこととなります。
なんといっても、巨人と戦うアクションは『進撃の巨人』の最大の見どころであり、人気の理由の1つですね!
進撃の巨人の「壁」とは?をわかりやすく解説
壁は全部で3つ形成されています。1番外側からウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナと壁に名前がつけられています。
壁の外には巨人が多く存在します。この壁があるおかげで100年もの間、巨人が侵入できずに、人々は穏やかに暮らせているわけですね。
主人公であるエレンや幼馴染のミカサ、友人のアルミンらはウォール・マリア内に住んでいます。ちなみに王政は1番安全なウォール・シーナ内に存在します。
ウォール・マリアが破壊されてしまうと、皆壁のより内側へと避難しようとするので、人が溢れかえってしまうわけですね。
そして、実はこの壁は全て巨人で出来ていることが後々に判明…。巨人の力たるや一体どんなものなのでしょうか!?
巨人とは?をわかりやすく解説
巨人の見た目は全裸の人間です。しかし、意思の疎通などは取ることができません。有する能力は、人間を捕食するという一点に限ります。
大きさは3メートル級から、大きいものでは10メートルを超える巨人も存在します。昼間に活発となり、夜はあまり行動をしないというのが特徴です。

奇怪な行動で動きが読めない巨人を総称して「奇行種」と呼んでいます。
巨人について人類が知り得る情報は少ないのですが、首のうなじを切り取ることで絶命することは分かっています。
大きいうえに首筋を狙わないと倒せないので、多くの兵士が命を落とすこととなります。
なかなかグロテスクな描写が多いのですが、戦いのシーンはドキドキハラハラしてしまいます。
途中からは知性がある巨人や超大型の巨人、全身毛で覆われた巨人など、一般の巨人とは違う特徴を有する巨人が出現してくるんです!
現在は話が進むにつれ、巨人の謎がかなり解けてきています。
各兵団とは?わかりやすく解説
兵団は「憲兵団」「駐屯兵団」「調査兵団」と3つに分けられます。それぞれ兵士の数は憲兵団が約2,000人、駐屯兵団が約30,000人、調査兵団が約300人と言われています。
(画像は左から順に駐屯兵団、憲兵団、調査兵団のエンブレム)
憲兵団は、主に壁の中で警察業務や王の警護を担っています。他にも政治への影響力を持っており、壁のより内側に近い場所で仕事ができるんです。
そのため、訓練兵の多くは安全な憲兵団を目指すわけですね。しかし、実際に憲兵団に入れるのは成績の上位10名に限られるため、簡単には入団できないんです。
駐屯兵団は、壁の補強や警護、街の治安維持を担っています。緊急事態では、市民の避難誘導や巨人の駆逐を務める場合もあります。
訓練兵の多くは駐屯兵団に属しており、巨人と直接戦う機会も少ないため、戦闘能力は調査兵団と比較すると劣りますが、漫画の中では結構いい仕事をする兵士が多い印象です。
エレンが所属する調査兵団は、唯一壁外の調査が許可されている兵団です。もちろん、巨人との遭遇率が高く、命を落とす兵士も多いです。
そのため、調査兵団を希望する訓練兵は少ないですが、実力者が多いんです。
この調査兵団の活躍により、数々の巨人の謎が解明されていきます!
個人的には調査兵団のリヴァイ兵士長の戦いっぷりには惚れ惚れしてしまうほどです。戦いのシーンは何度も読み返してしまうほどです。必見です!
進撃の巨人の国とは
物語が進むと、実は2つの国と人種が関与してくることが分かっています。1つはエレンを含め、壁の中で生活している人々です。
これらの人々は「エルディア人」と呼ばれています。
初めは、この壁の中に存在する人々以外は全滅したと考えられていました。壁の外に世界があるなんて思ってもいなかったわけですね。
そんな壁の外に実は人類は住んでいたのでした。それがもう1つの「マーレ」と呼ばれる、古くから存在する大国です。そこに住む人々は「マーレ人」と呼ばれています。
後述しますが、この2つの国が巨人の力をめぐって争うというのが、この物語の主旨になるわけなんですね。
ちなみに!初めて巨人の力を手に入れたのは、エルディア人の先祖である「ユミル・フリッツ」と言われています。
このことから、エルディア人を「ユミルの民」なんて言い方をすることもあります。
進撃の巨人の歴史とは
物語の1850年ほど前に、エルディア人の先祖であるユミル・フリッツが巨人の力を手に入れ、それを後世に残します。
その力を利用してエルディア人たちは大国マーレを滅ぼし、エルディア帝国を築きました。
ただ黙ってるわけにはいかないマーレ人たちは、逆襲に成功します。そしてエルディアの王は、国民とともに戦いを放棄、現在壁があるパラディ島へ逃亡し、壁を築いたのでした。
それが物語が始まるおよそ100年前になります。ここから物語が始まるわけですね。
つまり、人類VS巨人と思っていたのが、実は巨人の力をめぐるエルディア人VSマーレ人という構図だったのです!
この事実が明らかになった時は衝撃でした。巨人から身を守る壁の背景には人種同士の争いがあったんですね。壮大なストーリーです。
そしてこの人種の争いの中で「巨人」が大きく関与してくるんです!
ワイヤーアクションを簡単に説明
巨人との戦いの中で、ワイヤーを使ったアクションシーンを目にすることが多いかと思います。このワイヤーは立体起動装置と呼ばれています。
巨人によって人類が絶滅まで追い詰められる最中に、対巨人用として発案された装置です。
アンカーがついたワイヤーの射出装置が腰の左右についていて、これと剣の柄の部分が繋がっています。
このワイヤーを打ち出し、壁や木、または巨人の首筋へと突き立て、高速でワイヤーを巻き取ることで空中移動が可能となるわけなんです。
装置がついている腰の部分には、替えの剣の刃と、ガスボンベがついています。
このガスがなくなるとワイヤーを射出できなくなるので、立体起動装置は使い物にならなくなってしまいます。
この装置は訓練兵の時代に使い方をみっちりと叩き込まれます。
壁や森などワイヤーを突き立てられる場所ではその実力を発揮しますが、周りに物がない地上戦では不利と言われています。
いかがだったでしょうか?
『進撃の巨人』がただのアクション漫画ではない、奥深い物語になっていることが分かっていただけたかと思います。
まだまだ隠された謎や伏線が多く存在するので、謎解きをしながら読み進めていくのも、この漫画の楽しみの一つかもしれませんね。
今後の展開に目が離せません!